本時の目標
教科書以外の社会調査を、分析の視点をもって分析できるようにする。
情報を得る側として、今後どのような視点で情報と向き合っていくか、筆者の主張に触れながら具体的に考えることができるようにする。

指導の実際(4/4)
学習活動 指導と評価(※)
導入 @前時の学習を振り返る。




A本時の学習の見通しをもつ。

 学習のめあて
    情報について考えを深め、
         自分の意見をもとう。
○情報についての自分の考えを深めさせるため、社会調査などによる情報がどれだけ「事実」を反映したものであるか、見極める能力が必要だという筆者の主張を押さえる。


○教科書以外の他の社会調査の「ズレ」を分析し、筆者の主張に触れて、これから情報にどう接していくかを考えることを告げる。


展開 B教科書以外の他の社会調査2つの「ズレ」について分析する。

 ・T「40歳代で出産した女性は、長寿」(逆方向の因果関係)
 ・U「妊娠中喫煙で、子の肥満3倍」(隠れた変数による因果関係)

(1)Tは、「逆方向の因果関係」が原因での「ズレ」であることから、同じ調査目的での改善案を考える。


(2)Uは、「隠れた変数による因果関係」が原因での「ズレ」であることから、隠れた変数としてどのようなものが考えられるかをグループごとに検討する。


C情報を伝える側の情報操作について考える。

生徒ワークシート

Dアンケートやランキングなどの社会調査に接する時に、気を付けなければならないことは何かを、まとめる。

○前時のワークシート1や分析の視点(「調査の目的」「調査の対象」「調査の方法」)を参考にさせる。






○改善案の記入に当たっては、前時のワークシート1を参考にさせる。
○自分の分析の確かさをグループの中で確認しながら作業を進めさせる。

○「隠れた変数」としてどのようなものが考えられるか、できるだけたくさん出させるようにする。
 →子どもの食生活の乱れ、子どもの運動不足、など。
○隠れた変数の多さに気付かせる。

※前時の学習を生かして分析している。
                       【ワークシート、観察】





○Uについて、
 ・隠れた変数が多いのに、なぜ喫煙のみを取り上げたのか
 ・本当は何を伝えたかったのか
を考えさせ、情報を伝える側の情報操作について触れる。





○社会調査の定義から、「分析の視点」を再度見直しをさせる。
○ワークシートを見直し、「分析の視点」を重要だと考える順に並べて考えさせる。
 →「調査の目的」を明確にする
   「調査の対象」が「調査の目的」に合っている
   「調査の内容」が「調査の目的」に合っている
○筆者の言う「社会調査などによる情報がどれだけ『事実』を反映したものであるか、見極める能力」につながることを説明する。
終末 Eこれから、情報にどう接していくかを考える。
生徒ワークシート
○分析したことを基に、筆者の主張が適切であったかを評価しながら、自分の考えをまとめるよう指示する。

※情報を得る際に大切だと考えることを書き出している。
                        【ワークシート、観察】